橋本一子Ub-X「Ub-X」

Ub-XTitle : Ub-X
Artist : 橋本一子Ub-X
No : EWSA-0115
Price : ¥2800(税込み)
Release : 2006/3/22

疾走するポリグルーヴ、きらめくヴォイス、深く響き合うサウンド。眩暈がするほど新しく美しいUb-X、ここに始動。

 たとえば、美少女が笑顔で魅了するのは当たり前だが、その厳しい眼差しで、心を捕らえる少女がいる。橋本一子の中には、まさにそんな少女が、今もいる。1980年代初頭、あのYMOの国内ツアーに参加し、渡辺香津美と共演したり、フュージョン時代の名キーボード奏者としてその名を広めた彼女だけれど、一方で、山下洋輔ばりに鍵盤に肘打ちを食らわす激しい演奏で聴衆を驚愕させる少女だった。その後彼女は、パフォーマーであることだけに収まらず、音楽クリエーターとしてたくさんのアルバムを制作し、また、映画音楽、アニメ音楽等に携わり、声優にもなり、さらには小説家となって、次々と貪欲に表現の場を広げたが、そのどれも笑顔の美少女の仕事ではない。他者にこびることなく、肘打ちを打ちたければ打つように、自分が見たい夢を作り続けたと言っていい。むろん、ジャズから離れようが、それはまったく彼女の関心の外である。
 ところがそんな彼女が、1999年に突然ピアノ・トリオ・アルバム『マイルス・アウェイ』を引っさげて、ジャズに乗り込んできた。気がついてみると、これが彼女の初めてのジャズ・アルバムであった。「もう新しいものはないと思っていたが、あったのよ」。というその言葉に間違いはなかった。歴史を塗り変える意気込みのこのアルバムは、橋本一子の天才を証明する衝撃のアルバムと今も思う。その続編が、2001年の『マイルス・ブレンド』で、これでマイルスのジャズの遺産を彼女は整理したのである。今もマイルスの亡霊に悩まされ続けるジャズ界へのコロンブスのたまご的閃きであり、実践であった。
 それから5年経ち、そして橋本一子は再始動した。もはやここ『Ub-X』には、マイルスの影もなく、すべて彼女のオリジナルで埋められ、その独特の浮遊感、彼女の想像力の触手がとらえる偏在するこの世界のリアリティーをピアノ・トリオの中に見事に持ち込んできた。橋本一子のポートレイト・イン・ジャズである。(青木和富)

Musician & Personnel

橋本一子:piano, vocal
井野信義:bass
藤本敦夫:drums

 Song titleMusic/WordsTimeiTunesTry
1Li-mo橋本一子0:03:32iTunesへのリンク試聴ボタン
2Parallel橋本一子0:04:13iTunesへのリンク試聴ボタン
3Lara橋本一子0:05:10iTunesへのリンク試聴ボタン
4凛 (Rin)橋本一子0:03:12iTunesへのリンク試聴ボタン
5Ubique橋本一子0:04:14iTunesへのリンク試聴ボタン
6Monolith橋本一子0:03:07iTunesへのリンク試聴ボタン
7Laiseca橋本一子0:06:14iTunesへのリンク試聴ボタン
8Mars-Brasileiro橋本一子0:04:15iTunesへのリンク試聴ボタン
9Entrance橋本一子0:04:33iTunesへのリンク試聴ボタン
10Lapin橋本一子0:04:02iTunesへのリンク試聴ボタン
11Bona Dea橋本一子0:04:04iTunesへのリンク試聴ボタン
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